イチイ

イチイ

Taxaceae Taxus.cuspidata

北海道から九州の冷温帯~亜高山帯に生える高木の常緑針葉樹。

北海道ではオンコと呼ばれる。

緻密な材が取れることから建築材や彫刻材として利用されてきた。

雌雄異株でヒヨドリなどによる果実の種子散布で生育息を広めた。

雌木は9月ごろにイヤホンピースのような赤い実をつける。 この赤い仮種皮は食べられるが、褐色の種子は有毒である。

葉はつやのある濃緑色でアガサ1.5~3㎝、幅は2~3㎜程度で枝にやや平面的に並ぶが若干のねじれがある。

似たような樹種にカヤとイヌガヤがある。

カヤのほうとの区別は握ったときに(というかカヤは握ることができないほど痛く)柔らかさがあり、痛くないのであればイチイである。 ほかにも葉をちぎるとカヤはグレープフルーツのようなアロマオイルの香りがする。

また、イヌガヤは10m以上の高さになることはなく、樹形はいびつ。 葉は平面にきれいにそろって並び、枝にびっしりついた葉が1枚の葉に見えなくもない。

イチイ
イタイじゃないから握ってもいたくない