ヤマブキ
Rosaceae Kerria.japonica
山吹は地下茎でつながっている。このため、八重咲の山吹も株分けすることで増殖することができる。
よく似たシロヤマブキはバラ科であるがシロヤマブキ属であり、最大の違いは実が4つくっついでできること。 花びらが四枚しかない。
室町時代に実のを借りようと一見の家を訪ねた際に、応対した若い美女は庭に咲いていた山吹の枝を折って何も言わずにそれを渡したという。 不思議に思いながら帰ったところ、「御拾遺集」の歌を思い出し、 実のならない山吹と蓑がないことをかけているんだと気づいて自分の無知を恥じたという。
「山吹」の由来は細い枝が風に吹かれてなびく様子から。
鮮やかな黄色の花が咲く。 これが「山吹色」のもととなった。
実際はヤマブキは実をつけることが多いが、最近の品種として人気が高まっている八重咲の山吹は実がない。 実ができないのは雄しべが花びらに進化し、雌しべが退化してしまっているからである。