ウバメガシ

ウバメガシ

Fagaceae Quercus.phillyreoides

関東南部以西から沖縄にかけての海岸沿いに自生するブナ科コナラ属の常緑小高木。

海に近い地域や排気ガスなどの環境にも適応できるため街路樹などとしてもよく使われる。

ウバメガシ
枝先に五枚程度の葉が集まる
ドングリは二年をかけてできるため前年のドングリが残る。

コナラ属の中で最小のドングリができ、葉も最も小さい。

実があるため、葉や生えている場所がよく似たシャリンバイとの区別もできる。

つやのある厚い質感の葉、ふちには浅い鋸歯がまばらにつく。

長さ5㎜程度の葉柄をもち、枝先に集まって互生する。

ウバメガシ
よく虫に食われている
先端には翌年の芽が複数ついている
ウバメガシ
好き放題に伸びる
けれども成長は遅いため他のカシ類のようなほだぎや薪の生産よりも、炭として用いられることが多い。 材が緻密なため備長炭の最高級の原料として重宝されている。

ちぢれた葉っぱの変種”チリメンガシ”がある。

ウバメガシ
備長炭に使われるちっこいドングリ